Letter

気候:米国沿岸に到達するハリケーン活動の季節予報

Nature 434, 7036 doi: 10.1038/nature03454

米国では、自然災害による物的損害の多くは上陸するハリケーン、すなわち米国沿岸に到達する強い熱帯低気圧によってもたらされる。大西洋に面した米国南東岸については、ハリケーンの上陸をそのシーズンに先立って予報する統計学的手法が提案されてきたものの、予報に用いる変数とハリケーンの頻度を結びつける物理機構は未知のままである。本論文では、1950年から2003年までの毎年7月の風の偏差を利用して、8月から10月にかけての次のメインシーズンに米国に上陸するハリケーンの風のエネルギーについて、信頼度の高い実用的な予報を行うための統計モデルを紹介する。我々は北米大陸および東部太平洋、北大西洋において、高度925〜400 mbarの間で平均した7月の風の偏差が次のシーズン中に上陸するハリケーンのエネルギーと定常的に有意な関係をもつ、6つの領域を見出した。これらの領域の風の偏差は大気循環パターンの指標となり、発達中のハリケーンが米国沿岸に到達しやすいか、または到達しにくいかの情報を得ることができる。

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