Letter 宇宙:大質量の星形成銀河におけるブラックホールの急速な成長 2005年4月7日 Nature 434, 7034 doi: 10.1038/nature03473 近傍銀河におけるブラックホールの質量と銀河回転楕円体との強い関係は、これら2つの要素の成長に因果関係があることを示唆する。可視光で明るいクェーサーは、宇宙で最も巨大な降着を受けているブラックホールの母天体であり、宇宙論的なブラックホールの成長の全体のほぼ30%以上を説明できる。しかし典型的なクェーサーは激しい星形成を起こしておらず、すでに大質量ブラックホール (>108M◎、M◎は太陽質量) を有しているため、これ以前のブラックホールの成長時には (およそ106-108M◎の質量範囲)、初期のクェーサー前駆段階が存在したはずである。この初期の段階にあると考えられる証拠は、遠方 (赤方偏移z>1、つまり80億光年以遠) の明るい銀河においてブラックホールの成長と同時に起こる星形成である。本論文では、サブミリメートル波長で明るい、遠方の星形成銀河の超深部X線観測について報告する。これらの銀河におけるブラックホールは、激しい星形成の期間を通じてほとんど絶え間なく成長していることが明らかになった。この活動は、他のどの同年代の銀河種族よりも、これらの銀河とより緊密に関係しているようである。我々は、これらの銀河でのブラックホールの成長が、クェーサー前駆段階に起こったと思われる成長と矛盾しないことを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る