Letter 地球:地震の破壊域から得られた断層粘土の粒径とエネルギー論 2005年4月7日 Nature 434, 7034 doi: 10.1038/nature03433 鉱物粒径の減少と断層粘土の形成は、脆性破壊するすべてのスケールの断層で普遍的に見られる現象であり、主要な断層に沿った滑りの大部分は断層粘土の領域内部に局所的に存在していることが観測されている。この粒径が細かい断層粘土は地震の不安定性を制御していると考えられており、その性質の解明は地震の起こる過程を解明する上で中心的課題となっている。本論文では、滑りの長さが約160 kmのカリフォルニア州サンアンドレアス断層で得られた断層粘土と、滑りの長さがわずか約0.4 mの南アフリカ鉱山で最近起きた地震の破壊域で得られた断層粘土は、超微粒子の鉱物の粒径がナノメートルに及び、断層粘土の表面積は80 m2g-1に達し、粒径分布が非フラクタル的になっているという似たような特徴を持っていることを示す。この観測は、断層粘土の組織はフラクタル的であり、断層粘土の表面エネルギーは地震のエネルギー収支に対しての寄与は無視できるという一般的な見解に疑問を投げかけるものである。観測された粒径の細かい断層粘土は準静的な累積滑りには関係ないが、その代わりに単一の地震の破壊が伝播した際に動的に岩石が粉砕されたことで形成されたと提案する。 Full Text PDF 目次へ戻る