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免疫:Ipr1遺伝子は結核に対する自然免疫を媒介する

Nature 434, 7034 doi: 10.1038/nature03419

結核病原体Mycobacterium tuberculosisには毎年推定800万人が感染し、年間200万人以上が死亡する。しかし、結核を発病するのは感染者のおよそ10%だけである。ヒトと動物では、宿主集団内の遺伝的変動が有意の影響を持つことが知られているが、結核に対する宿主防御の遺伝的制御の本質はまだ十分に解明されていない。我々は以前に、sst1 (supersusceptibility to tuberculosis 1)と名付けた新規遺伝子座をマウス1番染色体上に位置づけた。本論文では、この遺伝子座がsst1コンジェニックマウス系統において自然免疫を媒介することを示し、またこのsst1遺伝子座内の候補遺伝子Intracellular pathogen resistance 1 (Ipr1)を割り出した。Ipr1遺伝子は、活性化および感染の後、sst1抵抗性マクロファージ中で発現が上昇するが、sst1感受性マクロファージでは発現されない。sst1感受性マクロファージでIpr1導入遺伝子を発現させると、M. tuberculosisばかりでなくListeria monocytogenesの増殖が制限され、感染マクロファージの細胞死経路がネクローシスからアポトーシスへと切り替えられる。我々のデータは、Ipr1遺伝子産物が、自然免疫、細胞死および病原性をコントロールする機構を持ち、細胞内病原体によって生み出されるシグナルを統合するという、今まで知られていなかった機能を担っている可能性を示している。

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