Letter

化石:Sahelanthropus tchadensisの頭骨の仮想復元像

Nature 434, 7034 doi: 10.1038/nature03397

チャドのトロス・メナラ266化石産地(およそ700万年前)におけるこれまでの調査から、Sahelanthropus tchadensisのものとされるほぼ完全な頭骨1個(TM 266-01-60-1)、3つの下顎骨片、そして数個の単離状態の歯が見つかった。これらのうち頭骨は特に、S. tchadensisの系統分類および行動の特徴に関する仮説を検証するために重要だが、割れたり、ずれたり、可塑的な変形があって部分的にゆがんでいる。今回我々は、これらのゆがみを修正したTM 266頭骨の詳細な仮想復元像を報告する。この復元像から、S. tchadensisが猿人つまり人類であって、アフリカの大型類人猿に対しては人類に対するよりも近縁でないことが確認される。頭蓋底の解析から、S. tchadensisが直立二足歩行であった可能性がさらに高くなり、この知られるうちで最古の人類がすでに二足歩行をしていたこと、そして二足歩行がおそらくチンパンジー系統とヒト系統の分岐後まもなく出現したことが示唆される。

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