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生理:家族性睡眠相前進症候群を引き起こすCKIδ変異の機能的因果関係

Nature 434, 7033 doi: 10.1038/nature03453

家族性睡眠相前進症候群(FASPS)はヒト行動表現型であり、入眠時刻が早まり早朝に覚醒するのが特徴である。この症候群は、メンデル遺伝性のヒト概日リズム変異として初めて詳細に検討され、ヒトPER2遺伝子のカゼインキナーゼI(CKI)結合ドメイン内のリン酸化部位が変異して起こることが明らかになっている。我々はヒトの概日リズム制御の仕組みをさらに詳細に解明するために、ヒトにFASPSを起こす変異を突き止めようと考えた。そして今回、FASPSを起こすヒトCKIδ遺伝子のミスセンス変異(T44A)を同定したことを報告する。この変異型キナーゼはin vitroでは酵素活性が低下していた。ショウジョウバエにヒトのCKIδ-T44A遺伝子を導入すると、概日リズム周期が長くなる表現型が見られた。対照的に、同じ変異型遺伝子を導入したマウスでは概日リズム周期が短くなり、ヒトのFASPSと同様の表現型を示した。これらの結果は、CKIδが哺乳類の体内時計の中枢をなす要素であることを示している。また、哺乳類とハエでは体内時計の個々の成分が高度に保存されている一方、その制御機構は異なっていることを示唆している。

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