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物性:PuCoGa5における異常な超伝導

Nature 434, 7033 doi: 10.1038/nature03428

超伝導のBardeen-Cooper-Schrieffer理論(BCS理論)によれば、電子は基礎になる結晶構造の振動が媒介する相互作用により(クーパー)対を作る。格子振動と同様に、反強磁性揺らぎもクーパー対を作る引力相互作用を生じうるが、対のスピンと角運動量の特性は通常の超伝導体とは異なる。そのような相互作用は、銅酸化物とCeおよびUの化合物群というかけ離れた2種類の材料で起こるとされてきた。しかし、両者の転移温度はほぼ2桁違うため、共通の対形成機構をとっているかどうかは疑問である。PuCoGa5はこの2種類の中間の転移温度をもっており、両極端をつなぐ可能性がある。今回我々はPuCoGa5における核スピン−格子緩和速度とナイト・シフトを測定したので報告する。その結果、この化合物が反強磁性的媒介による超伝導に予想される特性をもつ異常な超伝導体であることが示された。これらの材料すべてについて緩和速度は一定基準のもとで揃ったが(ナイト・シフトでは現れない特徴)、これにより反強磁性揺らぎが異常な超伝導の有望な機構であることが立証され、風変わりな超伝導体の仲間が今後も発見される可能性のあることが示唆された。

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