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進化:酵母の実験個体群では性によって自然選択の実効性が高まる

Nature 434, 7033 doi: 10.1038/nature03405

性が進化し存続してきた理由の解明は進化生物学に課せられた問題の1つである。なぜなら、有性生殖によって遺伝子の有利な組み合わせは崩れてしまい、また時間やエネルギーも余分に費やされてしまうからだ。そのうえ、雄の配偶子より雌の配偶子が大きい生物でも、雌は無性生殖の場合のわずか半分しか自分の遺伝子を子に受け渡すことができない(つまり有性のコストは2倍となる)。有性生殖の有利さを説明しようとする現在の理論の多くには、100年以上前にワイスマンが初めて提唱した説が組み込まれている。つまり、性は遺伝的多様性を増大させるので、自然選択をより効率的に進めることができるのだ。今回、強固な実験的裏づけがまだないこの仮説を、酵母個体群を使った実験によって検証した。我々は酵母の組み換えに関する分子生物学の最近の進展を利用し、遺伝的操作によって、有性生殖の能力のみが異なる系統を作り出した。そして、ワイスマンの説が予測するように、有性であれば過酷な新環境への適応率は高まるが、選択がほとんど起こらない穏やかな新環境では、適応度に対して計測可能なほどの影響が出ないことを示す。

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