Article 生化学:BRCA2のCDK依存的リン酸化が組換え修復を制御する 2005年3月31日 Nature 434, 7033 doi: 10.1038/nature03404 BRCA2の遺伝性変異は早発性乳癌の素因と関連している。発癌の機構は、DNA二重鎖切断の相同組換えによる修復の異常と関連すると考えられている。本論文では、修復に必須なRAD51タンパク質と直接結合するBRCA2のカルボキシ末端がサイクリン依存性キナーゼにリン酸化される部位(セリン3291;S3291)を含んでいることを報告する。S3291のリン酸化は、組換えが活性化されるS期では低いが、細胞が有糸分裂へと進むにつれて増加する。この修飾はBRCA2とRAD51のC末端での相互作用を阻害する。しかしS3291のリン酸化を減少させてRAD51との相互作用を促進することにより、DNA損傷があっても細胞周期を進行させることができた。これらの結果は、S3291のリン酸化がRAD51の組換え活性を制御する分子スイッチとして機能する可能性を示しており、BRCA2のC末端の欠失が放射線感受性や癌素因につながる理由を説明する新たな手がかりを提供するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る