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医学:マウス変形性関節症モデルにおいて活性型ADAMTS5の欠失が軟骨破壊を防止する

Nature 434, 7033 doi: 10.1038/nature03369

ヒト変形性関節症は関節の進行性疾患であり、関節軟骨の劣化を特徴とする。この疾患の発症には多くの要因が関係している可能性があるが、軟骨の破壊は細胞外基質のタンパク分解性破壊が制御できなくなるために起こると見られている。軟骨細胞外基質の主要成分はアグリカンというプロテオグリカンで、圧縮に対する抵抗性を組織に与えている。ヒト変形性関節症の軟骨では、アグリカンが特定の「アグリカナーゼ」部位で切断を受けるが、この切断はADAMTSファミリーに属するいくつかのメタロプロテアーゼにより起こる。変形性関節症の軟骨破壊において、各ADAMTSプロテアーゼが相対的にどの程度関与するかはまだ明らかにされていない。今回我々は、ADAMTS5(アグリカナーゼ-2)の触媒ドメインを欠失させた遺伝子改変マウスを用いた実験について述べる。外科的処置により関節を不安定にさせると、ADAMTS5ノックアウトマウスでは、野生型マウスと比較して軟骨破壊の重症度が有意に低下した。本論文は、変形性関節症の動物モデルにおいて、単一遺伝子の欠失により軟骨破壊の過程が抑制されることを示した最初の報告である。今回の結果は、変形性関節症のマウスモデルにおける軟骨破壊でADAMTS5が主要な「アグリカナーゼ」であることを明らかにし、変形性関節症への治療的介入の論理的戦略を示唆するものである。

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