Letter 宇宙:磁気レイリー・テーラー不安定性による太陽のフィラメント状構造 2005年3月24日 Nature 434, 7032 doi: 10.1038/nature03399 磁束は、逆の極性をもつ小さな太陽黒点をつなぐダークフィラメントとして太陽表面から出現する。ダークフィラメント周囲の領域は、多くの場合X線で明るく、ジェットの噴出が見られる。これは、プラズマの加熱と加速を意味しており、コロナの加熱にとって重要である。これまで行われたそのような領域の二次元シミュレーションは、コロナの磁場と浮上してくる磁場との間の磁気リコネクションがX線ジェットとフレアを生じさせていることを示したが、フィラメント状構造と、加熱の非一様な性質の原因は未解決であった。本論文では、ダークフィラメントが高密度ガスを持って光球から浮上する孤立した磁束管であるという従来の見解に反して、フィラメント状構造は磁気レイリー・テーラー不安定性によって自然発生的に形成することを示す、磁場の浮上の三次元シミュレーションについて報告する。磁気レイリー・テーラー不安定性の結果、浮上する磁場中に薄い電流シートが形成され、また磁気リコネクションは、浮上する磁場と既存のコロナ磁場との間で空間的に非一様に発生する。このことは、コロナ加熱の非一様な性質と、太陽フレアにおける増光がパッチ状の構造を示すことを自然に説明する。 Full Text PDF 目次へ戻る