Article 地球:東太平洋海膨のトランスフォーム断層における前震活動と地震の短期予知可能性 2005年3月24日 Nature 434, 7032 doi: 10.1038/nature03377 東太平洋海膨のトランスフォーム断層は、滑り速度が速く(10 cm/年以上)、非地震性滑りが支配的であり、地震の最大マグニチュードは6.5程度であるという特徴がある。今回我々は、米国立海洋気象局が配置した水中音波の群列観測網の記録を用いて、東太平洋海膨のトランスフォーム断層では大陸の横ずれ断層と比べると余震の数も少なく、前震が起きる割合も高いことを示す。余震に対して前震の割合が高いことから、前震、本震、余震の間には本質的な差異はないとする地震のトリガーモデルではそのようなトランスフォーム断層の地震活動を説明できないことが示唆される。東太平洋海膨のトランスフォーム断層における前震活動は、空間的・時間的に狭い領域におけるマグニチュード5.4以上の地震をより高い確率で(時間をさかのぼって)予知するために用いることができる。そのようなトランスフォーム断層地震の予知可能性は、ゆっくりとした過渡的な滑りが地震のトリガーとなり、放射される地震波の低周波数成分を増加させ、非地震性プレート運動の大部分を調整しているというモデルと整合している。 Full Text PDF 目次へ戻る