Letter 地球:核−マントル境界の超低速度層の原因となった沈み込んだ縞状鉄鉱層 2005年3月17日 Nature 434, 7031 doi: 10.1038/nature03430 超低速度層(ULVZ)は厚さ約1〜10キロメートルの地球の核−マントル境界領域であり、地震波速度が半径方向の地球標準モデルよりも縦波で10〜20パーセント、横波で10〜30パーセント遅い。この領域では、密度が約0〜20パーセント増加していると考えられている。ULVZの起源については、密度の高いケイ酸塩溶融体がたまっている、核−マントル間で反応が起きている、あるいは下面に核から沈殿しているなどさまざまな説が提案されている。しかし本論文では、ULVZは28億年前から18億年前の間に核−マントル境界に沈み込んだ縞状鉄鉱層の残骸であると提案する。主に鉄酸化物の間にシリカが挟まってできている縞状鉄鉱層は、始生代後期と原生代初期に世界中の海洋で堆積して形成された。このような層は海洋底の一部として沈み込みにより地球内部へと循環し、マントルの底へと沈み込み、観測されるULVZの特徴をすべて説明できる可能性があると思われる。 Full Text PDF 目次へ戻る