Letter

宇宙:マーズ・エクスプレス高解像度ステレオカメラによる火星の赤道付近の凍結した海の証拠

Nature 434, 7031 doi: 10.1038/nature03379

火星のケルベロス・フォッサ亀裂は、200万から1,000万年前の溶岩および洪水の原因であったと考えられている。結果として生じた溶岩台地の証拠はエリシウム東部で確認されていたが、それらの亀裂とこれまでの洪水事象による海や湖は、蒸発および昇華し去ったと考えられていた。本論文では、そのような湖がまだ存在する可能性を示す、欧州宇宙機関のマーズ・エクスプレス探査機からの高解像度ステレオカメラ画像について報告する。この画像からは、エリシウム南部の北緯5度、東経150度周辺に表面の流氷を伴う水の氷塊の存在が推測される。凍結した湖はおよそ800×900 kmの広さ、深さはおそらく45mまでで、北海と同程度の広さと深さである。クレーターの数から、その年齢は500万±200万年であると決定された。我々の解釈が裏付けられ、火星においてかつて原始生命が進化したとしたら、ここはその証拠を保存している可能性のある場所である。

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