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進化:キンカチョウの精子の形状に対する遺伝的影響

Nature 434, 7031 doi: 10.1038/nature03374

精子の形状および機能は、雄の生殖的成功の重要な決定要因であり、強い選択を受けていると考えられる。精子の表現型がどのように進化してきたかについては不明な点が多いが、それは精子の量的遺伝学に関する研究が非常に少なかったためである。本論文では、キンカチョウ(Taeniopygia guttata)の精子の形状には、精子の運動速度とは関係しない、極めて大きな雄間個体差がみられることを報告する。複雑な繁殖実験で900羽以上のキンカチョウから得られたデータを使った量的遺伝学研究から、精子の頭部、中間部、鞭毛のそれぞれの長さが遺伝すること、精子の形質間に負の遺伝的相関が存在すること、有意で間接的な(母系の)遺伝的影響が存在することがわかった。キンカチョウの精子の表現型に対する選択が弱いのは、この種では精子競争がまれなためと考えられる。またこのことに加えて、負の遺伝的相関と母系の遺伝的影響によって、雄間で精子表現型の変動が見られる理由を説明できるかもしれない。以上の結果は、他の分類群における精子の進化にも重要な意味をもつ。

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