Letter

地球:GPSと音響測定によるペルー・チリ海溝の固着開始の測定

Nature 434, 7030 doi: 10.1038/nature03412

南アメリカ西岸沖の沈み込み帯は、海洋性ナスカ・プレートと大陸性南アメリカ・プレートの収束帯の特徴である。過去2,300万年にわたりナスカ−南アメリカの間で収束が起きた結果、150 km 沖合にある深さ6 kmのペルー・チリ海溝が形成された。プレート間に働く高い圧力により固着域が形成され、その上にあるプレートが変形する。この固着域の表面積は、地震時に解放される変形量の大きさを支配し、圧力、温度、堆積層の種類、流体含有量により制約を受けていると考えられている。本論文では、全地球測位システム(GPS)受信機と音響トランスポンダーの組み合わせにより海面下の南アフリカ・プレートから得られた海底の変形についてのデータを提示する。海溝に直交する方向の表面における水平運動の測定値は、逆断層の断層面に沿って深さ2 kmから40 kmの間で滑りがまったくないというモデルと一致する。1996年の津波はこの観測点の200 km北で起きたが、異常に浅いところで起きたプレート間地震であると解釈される。ここで観測されたような浅いところでの地震学的カップリングはペルー沈み込み帯で起きる地震がなぜ大きい津波を伴うかを説明できる可能性がある。

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