Article 生化学:HutPを介した転写停止阻害とMg2+イオンおよびL-ヒスチジンリガンドの役割に関する構造学的基礎 2005年3月10日 Nature 434, 7030 doi: 10.1038/nature03355 HutPは枯草菌Bacillus subtilisのhut構造遺伝子の発現を転写停止阻害メカニズムによって制御し、Mg2+およびL-ヒスチジンという2つの因子を必要とする。HutPはターミネーター領域において保存されていない4つのヌクレオチドが間に入った3つのUAGトリプレット単位を認識する。本論文では、四次複合体(HutP-L-histidine-Mg2+-21塩基の一本鎖RNA)の分解能1.60Åでの結晶構造を報告する。複合体においては、RNAはHutP六量体の表面において新規の三角形の構造をとっており、塩基対は全く形成しておらず、主に特異的なタンパク質−塩基相互作用によってタンパク質に結合している。その構造から、L-ヒスチジンとMg2+が、構造的な再編成を通していかにして決定的にHutPとRNAの相互作用を制御するのか、ということが説明できる。これらの構造的な再編成についての手掛かりを得るために、我々はさらに2つの結晶構造(複合体を形成していないHutPおよびHutP-L-ヒスチジン-Mg2+)を解析し、HutPの中間構造(活性型の構造を形成する前)と、Mg2+イオンの複合体中での相互作用の重要性を明らかにした。 Full Text PDF 目次へ戻る