Letter 宇宙:星の質量の上限値 2005年3月10日 Nature 434, 7030 doi: 10.1038/nature03293 星の質量について広く受け入れられた上限値は存在しない。そのような基本量は、星形成過程の理解が不完全であることと銀河系の探査が不十分であるために、理論と観測のどちらからも得られていない。アーチーズ星団は、そのような限界値の研究にとって理想的である。その理由は、少なくとも太陽質量の約500倍の質量(約500◎、典型的な質量関数による)の星があると考えるのに十分な大きさがあり、かつその最も重い星々はまだ観測可能なほど若いためである。また、星の誕生時の分子雲が存在しない程度には年老いており、星団までの距離は確立されていて、個々の星を識別できるほど近くにある。本論文では、アーチーズ星団では太陽質量の130倍以上の初期質量をもつ星は存在しないが、典型的な質量関数は18個の星の存在を予測していることを報告する。このことは、星の質量について太陽質量の150倍という限界が確固として存在することを示しており、観測結果と質量上限値のないこととが一致する確率は10-8であると結論される。 Full Text PDF 目次へ戻る