Letter 発生:発生中の体性感覚皮質では早期の運動活性が紡錘波バーストを引き起こす 2004年12月9日 Nature 432, 7018 doi: 10.1038/nature03132 感覚運動の協調は発生初期に出現する。成熟期の特徴は、体部位局在皮質地図の確立、離れた皮質間での接続の出現、経験に依存した可塑性の増強、自発的な非協調的骨格運動である。これらの多様な過程が協調することによって、体性感覚系が体の三次元表現をつくりあげる仕組みについてはわかっていない。視覚系では、自発的なネットワークパターンと求心性神経の活動との相互作用が正常な発生に不可欠とされてきた。in vitroでの体性感覚皮質の発生における、関連したニューロン活性固有の皮質パターンがいくつか報告されているが、発生の重要な時期におけるin vivoでのパターンや、このパターンに生理的感覚入力がもたらす影響は解明されていない。今回我々はラット新生仔の無損傷の体性感覚皮質をin vivoで調べ、空間的に限定された紡錘波バーストが最初で唯一の組織化されたネットワークパターンであることを明らかにする。この局所的紡錘波は、自発的な筋肉の単収縮によって体部位局在的に選択的に誘起される。この筋肉の単収縮は、ヒト胎児の運動に似た運動パターンである。運動によって誘発される感覚フィードバックシグナルと自発的な紡錘波振動とが、感覚運動の協調に必要な皮質間の接続を形づくると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る