Letter

生態:真核微生物の多様性の空間的スケーリング

Nature 432, 7018 doi: 10.1038/nature03034

生物の空間分布パターンは、生命の多様性や生態系の複雑さを制御する仕組みを知るための重要な情報源となる。微生物は地球全体の生物多様性の多くの部分を構成しているとみられ、生物地球化学や生態系が機能するのに重大な役割を果たしているにもかかわらず、微生物の空間的な多様化についてはほとんどわかっていない。今回我々は入手できるなかで最大級である空間的に明確な微生物多様性データセット(106を超える試料ペア)を使い、局所と地域の両スケールで微生物群集の置換を定量的に推定した値を報告する。置換率は、地理的に離れた範囲にわたって測定した場合に小さく、区分した生息域内で測定した場合でも同じ程度であり、異なる2つの植生にわたって測定しても大きくならなかった。これらの陸生真核微生物の分類群−面積関係は比較的平坦(傾きz=0.074)となり、水中生息域で報告されている関係と一致した。このことから考えると、微生物は局所的には高度の多様性をもつにもかかわらず、地域的な多様性は中程度でしかないのかもしれない。我々は、最大で大陸全体規模の分類群−面積関係を見積もるのに置換パターンがどのように使えるかを示す。諸大陸全域および大陸間の分類群の非類似性は、こうした予測を強めてくれることだろう。そのようなデータはまだ存在しないが、集めることができそうである。

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