Letter 行動:フレーズのペアだけで学習させたミヤマシトドは種特異的な歌を歌えるようになる 2004年12月9日 Nature 432, 7018 doi: 10.1038/nature02992 ヒトの音声言語や鳴禽のさえずりのような音声学習行動に関する現在の理論では、聴覚コミュニケーション信号は、蓄えられた記憶から聴覚フィードバックにより再現されると考えられている。しかしながら、これらの記憶の性質についてはよく分かっていない。今回我々は、感覚学習の間に獲得された順序構造に乏しい情報から、複雑な歌構造がどのようにして生じるかについてモデルを考案し、検証を行った。この概念的モデルにおいて、組み合わせ感受性(フレーズ・ペア)デテクター群は歌を聞かされた初期に活性され、これらは完全な歌を作り出すのに必要な鋳型の最低必要条件となる。モデルから予測される通り、本来隣接するフレーズからなるペアのみを教えられた鳥は、フレーズを正しい順序に並べた完全な歌を組み立てることができた。一方、逆順に並べられたフレーズ・ペアを教えられた鳥は、フレーズを逆順に並べてさえずった。すべてのフレーズを教えられたが、それぞれのフレーズを単独で聞かされた鳥は、通常の完全な歌を生成することができなかった。これらの発見は、聴覚モデルにおける、正しい歌構造の作成を可能にする順序情報の最低必要条件に関する最初の証拠である。 Full Text PDF 目次へ戻る