Letter

進化:四肢動物の内鼻孔の起源

Nature 432, 7013 doi: 10.1038/nature02843

内鼻孔は鼻嚢から口蓋に開口する独特の構造であり、四肢動物(陸生脊椎動物)の呼吸系の重要な部分である。内鼻孔は四肢動物の体制のうち最初に進化した構成要素であり、その起源は四肢の起源よりはるかに古く、したがって魚類から四肢動物への移行開始の状況を理解するために不可欠である。しかし内鼻孔の起源については、何十年も議論が交わされてきたにもかかわらず見解の一致が未だに得られていない。内鼻孔は外鼻孔が口蓋へ移動したものだと主張する専門家もいれば、この主張は上顎骨−前上顎骨の歯列や第V脳神経(三叉神経)の枝である上顎神経の断絶・再結合を意味するので受け入れられないとする専門家もいる。化石記録からはこの論争に決着がつけられておらず、これは、すでに知られている原始的な四肢動物分類群の仲間では内鼻孔が完全に発達しているからである。今回我々は、中国で出土した3億9,500万年前の化石魚類であるKenichthysの特徴を新しく解析したことを報告する。これは、内鼻孔の起源を示す直接の証拠となり、また内鼻孔の相同性を確証するものだ。つまり内鼻孔の起源はやはり、移動した後外鼻孔であり、これがKenichthysに見られる短い移行段階に際して上顎骨を前上顎骨から隔てた。

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