Letter 神経:ショウジョウバエの朝夕の活動のピークは異なる脳の時計ニューロンに依存する 2004年10月14日 Nature 431, 7010 doi: 10.1038/nature02935 ショウジョウバエでは、脳にある「時計」が活動の概日リズムを制御している。この時計は、Period(PER)タンパク質を発現するいくつかのニューロン集団に依存している。その中には、神経ペプチドである色素拡散因子(PDF)を発現する腹外側ニューロン(LNv)や、PDF陰性の背外側ニューロン(LNd)が含まれる。正常な昼夜サイクルのもとでは、ハエの成体は朝と夕方に活動のピークを示すが、この休息と活動のパターンに、異なる時計ニューロンがどのようにかかわっているかは解明されていない。今回我々は、PERを選んで発現させることによって、概日リズムに異常を示すper0変異をもつハエの特定の外側ニューロン群で時計機能を回復させた。すると、LNvに限ってPERを発現させると朝の活動のみが回復し、LNvとLNd両方でPERを発現させると夕方の活動も回復した。これは、ショウジョウバエの脳における「朝型」振動体と「夕方型」振動体の基盤となるニューロンを示す初めての結果である。さらに、恒暗でもLNv単独で24時間の活動リズムが生じることがわかり、「朝型」振動体だけで十分に概日リズムを駆動できることが示された。 Full Text PDF 目次へ戻る