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細胞:MutYアデニンDNAグリコシラーゼが行う8-オキソグアニンと誤って対合したアデニンの除去の構造的基盤

Nature 427, 6975 doi: 10.1038/nature02306

好気性生物のゲノムでは、慢性的に起こるグアニンの酸化により、遺伝毒性のある8-オキソグアニン(oxoG)が生じるという難点がある。複製を行うDNAポリメラーゼは、oxoG残基を読み間違い、この酸化された残基に対してシトシンの代わりにアデニンを取り込む。その結果生じた誤った塩基対A-oxoGの両塩基はどちらも変異の原因となる損傷であり、本来のC-G塩基対を復元するには塩基特異的な置換が必要である。しかしこの復元は、DNA複製装置にとっては厄介な難問である。なぜなら、ほとんどのゲノムではアデニンが塩基のおよそ25%をしめるからである。進化上よく保存されている酵素アデニンDNAグリコシラーゼ(細菌ではMutY、ヒトではhMYHとよばれる)は、不適正な塩基対を形成したアデニン塩基をDNA骨格から取り除いて、A-oxoGをC-Gへの修復を開始する。MutYの機能について重要なのは、大量に存在するA-T塩基対の中からA-oxoGという不適正塩基対だけを選んで標的にする機構である。本論文では、ジスルフィド架橋を行って得たMutY-DNA損傷認識複合体の高分解能結晶構造を報告する。この構造から、A-oxoG塩基対の2つの損傷塩基を識別し、アデニン塩基の除去を触媒する機構の基盤が明らかになる。ハーバード大学(米)

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