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生化学:VKORC1の変異はワルファリン耐性および多凝固因子欠損症2型の原因となる

Nature 427, 6974 doi: 10.1038/nature02214

ワルファリンなどのクマリン誘導体は、血栓塞栓症の長期治療および予防用の優れた薬剤である。クマリンは、ビタミンKエポキシド還元酵素多タンパク質複合体(VKOR)を阻害することにより血液凝固系を標的として作用する。VKOR複合体は、ビタミンK 2,3-エポキシドをビタミンKヒドロキノンにリサイクルする。ビタミンKヒドロキノンは、複数の血液凝固因子の翻訳後のγ-カルボキシル化に不可欠な補因子である。多大な努力にもかかわらず、VKOR複合体の構成成分は未だ同定されていない。この複合体は、ビタミンK依存性凝固因子合併欠乏症2型(VKCFD2、Online Mendelian Inheritance in Man (OMIM) 607473)、およびクマリン系抗凝固薬耐性(ワルファリン耐性(WR)、OMIM 122700)の2つのヒト遺伝性疾患に関与すると考えられている。今回、3種の動物での連鎖情報を元に、遺伝子vitamin K epoxide reductase complex subunit 1(VKORC1)を同定した。この遺伝子は、小胞体に存在する低分子量の膜貫通タンパク質をコードしている。ヒトの疾患とワルファリン耐性ラット系統の両方で、VKORC1にはミスセンス変異が含まれる。野生型VKORC1を過剰に発現させると、VKOR活性の著しい上昇が認められ、この活性は阻害剤ワルファリンに感受性を示す。しかし、VKCFD2変異を含むVKORC1の過剰発現では活性上昇は認められない。ヴュルツブルク大学およびGSF国立研究センター(独)

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