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細胞:Bcl10はNEMOのユビキチン化を介してNF-κB経路を活性化する

Nature 427, 6970 doi: 10.1038/nature02273

NF-κBファミリーの転写因子は、炎症誘発性サイトカインや環境ストレス、さらにBリンパ球やTリンパ球の場合には抗原刺激など、さまざまな刺激に応答して活性化される。Bcl10はT細胞受容体およびB細胞受容体によるNF-κBの活性化に不可欠である。Bcl10欠失マウスのTリンパ球およびBリンパ球は、抗原受容体の刺激に応答してNF-κBを活性化することができず、そのため増殖できない。Bcl10を過剰に発現させるだけでNF-κBは活性化されるが、この過程には、NF-κBの必須修飾因子であるNEMO(IKK-γともよばれる)が必要である。このNEMOは、IκBキナーゼ複合体の調節サブユニットでもある。しかし、Bcl10がどのような細胞機構でNF-κB経路を活性化するのかはまだ解明されていない。本論文では、Bcl10がNEMOを標的として、リシン-63をユビキチン化させることを明らかにする。ユビキチン化されないNEMO変異体は、Bcl10によるNF-κBの活性化を阻害する。Bcl10によるNEMOのユビキチン化とその結果起こるNF-κBの活性化には、パラカスパーゼとユビキチン結合酵素(UBC13)が両方とも必要であった。また、パラカスパーゼとUBC13の発現を低下させる低分子二本鎖RNAは、Bcl10の作用を阻害する。したがって、アダプタータンパク質Bcl10は、パラカスパーゼとUBC13に依存したNEMOのユビキチン化を通して、NF-κB転写因子の活性化を促進する。

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