Research Press Release
光を当てて電気を生み出すバイオ燃料電池
Nature Communications
2012年3月14日
光合成タンパク質を用いた集積化光燃料電池が作り出された。今週、Nature Communicationsに掲載される論文では、犠牲試薬を使わずに、電池に光を当てて電気を発生させる過程が説明されている。 I Willnerたちは、光合成タンパク質である光化学系IIを電極の表面に結合させ、この光陽極を用いて、光バイオ燃料電池を組み立てた。そして、この光陽極に光を照射したところ、水が酸化されてO2が発生し、電子が外部回路を経由して陰極に移動し、そこでO2が再還元されて水が発生した。このように犠牲試薬を用いずに陰極反応と陽極反応を直接結びつける方法によれば、廃棄物が減る。今後の研究の積み重ねで、有用な電気化学デバイスの開発につながるかもしれない。
doi:10.1038/ncomms1741
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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