女性は強くたくましく健康な男性を好む
Nature Communications
2012年2月22日
性ホルモンのテストステロン、顔の魅力、ストレスホルモンのコルチゾールの関係について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この新知見は、女性が、テストステロンの濃度の高い男性に強い魅力を感じるのは、こうした男性の免疫系の健康度が高いからなのかもしれないことを示唆している。 男性の顔の性徴はテストステロンに依存しているが、テストステロンが免疫機能に及ぼす影響については解明されていない。今回、F Mooreたちは、20歳代前半のラトビア人男性74名について、肝炎ワクチンに対する免疫応答を測定し、テストステロンとコルチゾールの血中濃度を調べた。次に、Mooreたちは、同年代のラトビア人女性に、顔の魅力を基準として、上記の男性のランク付けを行わせた。その結果、強い免疫応答を有する男性は、血中テストステロン濃度が高く、魅力が高いと考えられていることが判明した。一方、テストステロンの濃度の低い男性は、コルチゾールの血中濃度が高い傾向が見られたが、このことは、この男性の免疫応答がコルチゾールによって阻害されている可能性を示唆している。 こうした行動はこれまでに鳥類で観察されているが、Mooreたちは、女性がその子孫に遺伝性の免疫能力を望んでいるという事実によって、この行動を説明しうると考えている。ただし、Mooreたちは、女性の顔の好みは、社会的要因のために国によって異なる可能性のあるという注意点も指摘している。
doi:10.1038/ncomms1696
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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