Research Press Release
いまやタンパク質の設計は金属も利用する時代
Nature Chemical Biology
2012年2月6日
神経剤サリンに構造が似た分子を分解する能力を持つ亜鉛含有酵素がコンピューターで設計され、今週のオンライン版『Nature Chemical Biology』に発表される。近年、タンパク質の合理的な設計には大きな進展が認められ、新たなタンパク質折りたたみ構造および新規の酵素活性を持つタンパク質配列が発見されている。しかし、そのような系に金属を組み込むことに対しては、ほとんど関心が振り向けられていない。今回の研究で示されている金属の組み込み(なじみのないさまざまな反応を触媒することができる)は、タンパク質の設計で可能な反応の幅を大きく広げると考えられる。David Bakerたちは、既知の亜鉛含有酵素を多数調べ、新しい反応のために再設計することが可能な構造を持つもの12個を発見した。そのうち1つは、実際に有機リン酸分子をある程度分解する活性を示すことが明らかにされた。改変を施し、その新酵素の結晶構造も利用することにより、満足な酵素が得られた。
doi:10.1038/nchembio.777
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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