Research Press Release
自然免疫のヘルパー
Nature Immunology
2011年12月26日
免疫系の緊急応答要員である好中球は、微生物に対する抗体産生を促進するという予想外の役割も果たしているらしい。この発見から、好中球が免疫系の複数の段階で感染との戦いを支援する働きをしていることが示唆される。好中球には、有毒な抗菌化学物質が備わっており、これを感染部位で局所的に放出できる。A Ceruttiたちは、好中球が可溶性因子を放出して脾臓のB細胞を助け、より強力な抗体応答を誘導することを明らかにした。好中球とB細胞とのこの直接的な相互作用は、脾臓の辺縁帯と呼ばれる特定領域で起こる。好中球を欠失した患者では辺縁帯B細胞の数が少なく、微生物に対する抗体の産生も弱い。
doi:10.1038/ni.2194
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:マッコウクジラの出産を「深掘り」するScientific Reports
-
生物学:微小重力は卵子の受精と初期胚発生を阻害するCommunications Biology
-
古生物学:遺伝学が明らかにしたヨーロッパにおける最古の犬の歴史Nature
-
経済学:気候変動のコストNature
-
気候:中程度の温暖化でも極端な地球規模の気候変動が起こるかもしれないNature
-
工学:乾燥地域における炭素貯留の新たな解決策Nature
