注目の論文
スピンのみを用いた磁化のスイッチング
Nature Physics
2008年10月6日
Magnetization switching using only spin
磁気情報記憶の主要な要素である磁化の可逆的なスイッチングを、電子のスピンのみを用いて電荷の移動を必要とせずに行えることが、Nature Physics(電子版)に報告されている。この技術を用いて、新しい低エネルギー電子デバイスができるかもしれない。
従来のエレクトロニクスでは、電子の電荷を用いて、情報の輸送、記憶、処理を行う。電子には電荷だけでなく、スピンと呼ばれる特性もあり、スピンもこうした機能を実行できるが、スピンのみの流れを作るのは難しいため、ほとんどの応用では、スピン輸送と電荷輸送の双方をまだ利用している。しかし、大谷義近たちは今回、強い純スピン流の生成に成功した。これによって、発熱の低減や動作速度の向上などの利点が得られる可能性がある。
doi: 10.1038/nphys1095
注目の論文
-
7月25日
コンピューターサイエンス:生成AIのデータで訓練されたAIモデルが崩壊する可能性Nature
-
7月25日
天文学:JWSTが観測した巨大惑星Nature
-
7月23日
環境:機械学習による気象と気候予測の改善Nature
-
7月18日
工学:太陽電池で動く小型飛行ロボットNature
-
7月17日
天文学:タイタンの海を調査するNature Communications
-
7月16日
惑星科学:月の地下に探索できそうな洞窟の通路を発見Nature Astronomy