注目の論文
【材料科学】生体組織表面に転写できる透明な電子デバイスの作製
Nature Communications
2014年1月8日
Materials science: A sight for sore eyes
ほぼどのような表面にでも転写できる、薄くて折り曲げ自在で透明な電子デバイスを実現する方法について報告する論文が、今週掲載される。この電子デバイスは、ヒトの毛髪を包み込んだ状態で、機能し続けることができる。また、生体適合性もあるため、健康チェックに利用しうるスマートコンタクトレンズに新たな可能性を開くものと言える。
装着型健康センサーの実現性は、薄型で折り曲げ自在なデバイスをさまざまな表面上に転写できるかどうかにかかっている。今回、Giovanni Salvatoreの研究グループは、トランジスターデバイスを分厚い基板から分離させるために、基板の下層を水溶性にした簡易な技術を開発した。基板の残った部分がデバイスの支持体となるが、これを透明にでき、フレキシブルな物体や生体組織に付着させることができる。Salvatoreたちは、圧力センサーをコンタクトレンズ上に転写して、緑内障のモニタリングに用いる可能性を示すことで、新技術のポテンシャルを明らかにした。
この簡易な新技術には汎用性があるため、スマート健康センサーのさらなる可能性も開けるかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms3982
注目の論文
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月10日
考古学:ローマの建築技術に関する明確な証拠Nature Communications
-
12月10日
社会科学:電気自動車は従来の自動車と同じくらい歩行者にとって安全であるNature Communications
-
12月10日
ロボット工学:共有制御によりバイオニックハンドの器用さが向上Nature Communications
-
12月9日
Nature's 10:2025年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
人工知能:チャットボットは投票意向に影響を与えるかもしれないNature
