注目の論文

工学:開け放たれた窓から入る雑音を低減するデバイス

Scientific Reports

2020年7月10日

Engineering: Reducing noise transmitted through an open window

開いている窓から入る音の強さを弱めるデバイスが原理証明研究によって明らかになったことを報告する論文が、Scientific Reports に掲載される。このデバイスは、左右2枚のサッシからなる引き違い窓に取り付けることができ、都市交通騒音の知覚音量を最大で半分まで減らせる(10デシベル減)。

Bhan Lamたちの研究チームが組み立てたこのデバイスは、窓の内側に取り付けられた複数の横棒に格子状に固定された24個のスピーカー(直径4.5センチメートル)と、窓の外側に設置された1個のセンサーからなる。このセンサーが屋外の雑音を検知すると、スピーカーから「アンチノイズ」が出る。この「アンチノイズ」は、検知された雑音と同じ周波数だが音波が逆位相になっており、検知された雑音を打ち消し、たとえ窓が開いていても、室内に入ってくる騒音の音量を低減する。

Bhan Lamたちの研究チームが組み立てたこのデバイスは、窓の内側に取り付けられた複数の横棒に格子状に固定された24個のスピーカー(直径4.5センチメートル)と、窓の外側に設置された1個のセンサーからなる。このセンサーが屋外の雑音を検知すると、スピーカーから「アンチノイズ」が出る。この「アンチノイズ」は、検知された雑音と同じ周波数だが音波が逆位相になっており、検知された雑音を打ち消し、たとえ窓が開いていても、室内に入ってくる騒音の音量を低減する。

以上の知見は、このデバイスを使うことで、開いている窓から入る雑音の音量を減らせることを実証している。Lamたちは、このデバイスを使って、住居の換気を維持しながら、開いている窓から入る雑音のレベルを低減することで、都市民の健康を改善できると期待している。

doi: 10.1038/s41598-020-66563-z

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