注目の論文
単一サイクルレーザーパルス
Nature Photonics
2009年12月21日
Single-cycle laser pulses
わずか1サイクルの電界を含む極めて短いレーザーパルスを、通信に利用される波長で発生させることができた。この研究成果は、周波数計測学分野や光イメージングなどの超高速科学分野で役立つかもしれない。
短いレーザーパルスを得ることは、困難である。これは、2組のパルスを極めて慎重に同期・操作して、コヒーレントに結合させることが必要なためである。2つのパルスストリームの間にタイミングジッター(信号の時間変動)があると、この過程が台無しになる。
A Leitenstorferらは、2つの別個のパルス列を1つのエルビウムドープ・ファイバー・レーザー源(既存のファイバー技術)から得ることによって、この問題を解決した。単一光源を使用したこの方法は、2つのパルス列のタイミングジッターを劇的に減少させるため、わずか4.3フェムト秒の長さのパルスの発生が可能になる。これは、1.5マイクロメートルの通信波長で伝送される情報データビット向けとして考えられる最短の値に近い。
doi: 10.1038/nphoton.2009.258
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