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保全生物学:高温耐性と乾燥耐性が気候変動下のハナバチ類の個体数を予測する
Nature 628, 8007 doi: 10.1038/s41586-024-07241-2
気候変動は、花粉媒介者に差し迫った脅威を与え、生態学的および経済学的に極めて重大な結果を招く可能性がある。しかし、花粉媒介昆虫種の大半については、気候に駆動される衰退を見いだしたり未来の傾向を予測したりするのに必要な長期的データや機構的証拠が欠如している。今回我々は、温暖化と乾燥化が進む地域における極めて多様なハナバチ集団の16年にわたる個体数パターンを立証し、実験で明らかにされた高温耐性と乾燥耐性をハナバチ類の衰退と結び付け、気候感度モデルを用いて将来にわたるハナバチ群集の予測を行った。その結果、調べた665のハナバチ個体群(種と生態系の組み合わせ)のうち71%で、乾燥状態が、ハナバチ類の個体数を強く予測することが明らかになった。高温と乾燥に最も耐性のあったハナバチ類のタクソンは、個体数が経時的に最も増加していた。モデルからは、ハナバチ類の総個体数は変化しないと考えられるものの、46%の種で衰退が予想され、乾燥に強いタクソンが優占するより均一な群集になると予測された。通常は多様なハナバチ集団が植物群落において受粉を最大にすることから、こうした群集の再編は花粉媒介サービスを低下させる可能性がある。さらに、中程度から高度の乾燥状態ではより大型のハナバチ類が支配的となり、気候に駆動されるハナバチ群集の変化が受粉にどう影響するかを理解するには、体サイズが重要な形質となることが明らかになった。気候変動がハナバチ類の多様性を直接脅かすことを示す今回の証拠は、ハナバチ類を保全する取り組みでは、ハナバチの生理に対する乾燥ストレスを考慮すべきであることを示している。

