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神経科学:社会的交流をしているアカゲザルの自然行動の神経シグネチャー

Nature 628, 8007 doi: 10.1038/s41586-024-07178-6

霊長類の行動についての神経生物学的知見の大部分は、実験室内の高度に制御された人為的課題から得られたもので、霊長類の脳が進化して獲得した自然行動の多くは見過ごされている。霊長類が、日々の生活を構成し、生存と生殖の成功を形作るる多面的な社会的関係にどのようにうまく対処しているかは、単一ニューロンレベルではほとんど分かっていない。今回我々は、動物行動学的解析、コンピューター視覚、ワイヤレス記録の技術を組み合わせて、非拘束下で社会的に交流しているアカゲザルのペアにおける神経活動のシグネチャーを特定した。前頭前皮質や側頭皮質の単一ニューロンおよびニューロン集団の活動が、24の種特異的な行動、ならびに社会的状況をロバストに符号化していた。親和的関係と同盟を支える重要な行動機構であるグルーミングは、雌雄のパートナー間にほとんど完全な互恵性が見られ、神経活動はこの社会的投資の交互計算(running account)を維持していた。攻撃的な侵入者に直面したとき、行動応答も神経集団応答も感情を反映したが、それはパートナーの存在によって緩和された。今回の知見は、社会的動態の広く使われている神経生理学的土台を明らかにしており、これはヒトを含む霊長類社会の共同生活を支える計算論的基盤である可能性がある。

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