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考古学:紀元1021年に南北アメリカ大陸にヨーロッパ人が存在したことを示す証拠

Nature 601, 7893 doi: 10.1038/s41586-021-03972-8

大西洋をまたぐ探検は、コロンブスの航海の数世紀前に行われていた。カナダのニューファンドランド島には、そうした早い時期に南北アメリカ大陸にヨーロッパ人が存在したことを示す物理的証拠を見いだすことができる。しかし、こうした探検活動が行われた年代は、これまで決定することができなかった。本論文では、バイキングが紀元1021年にニューファンドランド島に存在したことを示す証拠を提示する。我々は、宇宙線の放射に誘発された紀元993年の大気中放射性炭素濃度の急上昇を利用することで、従来の年代推定の不正確さを克服した。今回得られた新たな年代は、ヨーロッパ人が南北アメリカ大陸を認識していた時期の指標を定めるものであり、人類が地球を一回りした時期に関する既知で最初の時点となる。この年代はまた、知識の移転や、遺伝情報、生物相、病気の潜在的交換などの、大西洋をまたぐ活動の最初の一連の帰結に関する今後の研究に対し、決定的な基準点を提供するものでもある。

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