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社会科学:低所得国および中所得国における教育格差のマッピング

Nature 577, 7789 doi: 10.1038/s41586-019-1872-1

教育達成度は、母親、新生児、小児の健康を決める重要な社会的要因である。この達成度はまた、ジェンダーの公平さを推進する手段として、有力メディア、国際援助戦略、世界的な課題設定において注目度がますます高まってきている。世界的な健康課題への取り組みでは、疾患や病気の行政区レベルでの分布を示す公衆衛生の精密な証拠がますます重視されるようになっているが、未来の公正さを重視した取り組みでは、健康に影響を及ぼす社会的決定要因の分布に関する同等の証拠も統合する必要がある。今回我々は、教育達成度(学校教育の主要なレベルを完了した人の割合など)の行政区レベルの分布を見積もることで、全ての低所得国および中所得国において2000〜2017年の利用可能なSDG(持続可能な開発目標)の精密な証拠を拡張した。これまでの解析では、アフリカ全土や特定の国々の平均教育達成度に見られる地理的格差に的を絞ってきたが、低所得国および中所得国全体を通して特定レベルの教育を完了した人の行政区レベルでの割合を調べた解析は、我々の知る限りまだない。この研究では、528のデータ資源で1億8400万人年以上の行政区データについて地域を特定することによって、集団内だけでなく地理的な格差についても正確に特定した。

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