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神経科学:トランスクリプトームによって分類された細胞タイプには新皮質全域に共通するものと領域特異的なものがある

Nature 563, 7729 doi: 10.1038/s41586-018-0654-5

新皮質には多数の細胞タイプがあり、それらは層を形成し、機能的に異なる領野に分かれている。今回我々は、マウスの新皮質全域の細胞タイプの多様性を調べるために、マウス新皮質の離れた2つの極領域(一次視覚野と前外側運動野)から得た2万3822個の細胞を解析した。高深度単一細胞RNA塩基配列解読の結果、トランスクリプトームについて133種類の細胞タイプが明らかになった。GABA(γ-アミノ酪酸)含有ニューロンのほぼ全てのタイプは、両領域に共通して存在していたが、グルタミン作動性ニューロンのほとんどのタイプは、2つの領域の一方のみで見られた。我々は、単一細胞RNA塩基配列解読と逆行性標識法を組み合わせて、グルタミン作動性ニューロンのトランスクリプトームタイプと長距離投射の特異性をマッチさせた。我々の研究により、成体マウスの機能的に異なる皮質領域に由来する皮質細胞タイプの、トランスクリプトームと投射を組み合わせた分類が確立した。

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