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微生物生態学:外生菌根菌の大規模な制御要因である環境と宿主

Nature 558, 7709 doi: 10.1038/s41586-018-0189-9

土壌生物は生物地球化学的な過程を駆動しており、それらの大規模な多様性および環境変化への応答を説明することは非常に重要である。しかし、一部の土壌生物では、地下の多様性や個体数の持続的な駆動要因を大きな空間スケールで特定することがいまだに難しい。今回我々は、ヨーロッパ各地の森林において、主要なギルドである外生菌根菌を我々の知る限り前例のない空間スケールおよび解像度で調べ、外生菌根の多様性の重要な生物的・非生物的予測因子の探索と、複雑な複数の環境勾配にわたる変化に対する支配的な応答と閾値の特定を試みた。その結果、宿主、環境、気候、地理に関する38の変数が外生菌根の多様性に及ぼす影響が明らかになり、重要な変数に対する群集変化の閾値が決定された。宿主特異性の定量化からは、さまざまな環境勾配での土壌資源獲得に関与する機能形質の可塑性が明らかになった。我々は、外生菌根の多様性の差異の大半が環境要因と宿主要因によって説明でき、主要な生態系評価ツールとして用いられる環境閾値には補正が必要で、また、地下の特異性と可塑性の重要性はこれまで正当に評価されていなかったと結論する。

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