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遺伝:オオムギゲノムの物理的、遺伝学的および機能的な配列組み立て

Nature 491, 7426 doi: 10.1038/nature11543

オオムギ(Hordeum vulgare L.)は、世界で最も早く栽培化された最も重要な作物の1つである。オオムギは5.1ギガ塩基(Gb)という巨大な半数体ゲノムを持つ二倍体である。本論文では、統合かつ整列させた、物理的、遺伝学的および機能的な配列情報資源を示し、構築された全ゲノム中のオオムギの遺伝子空間を説明する。我々は、4.98 Gbについて物理的地図を作成し、3.90 Gb以上については高解像度の遺伝学的地図に位置を対応付けた。この枠組みに、大規模な全ゲノムショットガン配列アセンブリや、相補的DNAおよび詳細なRNA配列データを投影すると、79,379個の転写産物クラスターの存在が裏付けられる(この中には、ほかの植物ゲノムからの相同性により支持される「信頼性の高い」遺伝子26,159個が含まれる)。多数の選択的スプライシング、中途終止コドンおよび新規の転写活性化領域の存在は、転写後のプロセシングが重要な調節層を形成することを示唆している。多様性のあるオオムギ系統のサーベイ配列により、広域的な一塩基多型の全体像が明らかになる。我々のデータは、ゲノム情報を利用した研究および現在の作物改良の両方の基盤を提供する。

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