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宇宙:温度が250 Kから430 Kの間にあるトランジット巨大惑星

Nature 464, 7287 doi: 10.1038/nature08856

既知の400個以上の太陽系外惑星のうち、中心星の前面を通過(トランジット)する惑星は70個程度である。トランジット現象により惑星の基本的なパラメーターの導出が可能となり、また、それらの大気に関する研究が容易になっている。地上観測で見つけられるものよりさらに遠方にある、もっと小さい惑星を発見するために計画されたプロジェクトによって、最初の地球型系外惑星(CoRoT-7b)を含め、短周期軌道の惑星が複数発見されている。本論文では、太陽類似星の周りの0.11±0.04という低い離心率の軌道を95.274日周期で回っている惑星CoRoT-9bの、トランジット観測について報告する。その近点は0.36天文単位であり、すべてのトランジット惑星の中でずば抜けて大きく、そのために光球面温度は「温暖」で、250 Kから430 Kの間にあると推定される。CoRoT-9bの現状の大きさから、現在までに知られているトランジット惑星と異なり、潮汐による熱散逸過程の影響は受けていないと考えられる。実際、この惑星は、木星や土星のものと一致すると推定される内部組成をもつ標準的な進化モデルによって、うまく説明されることがわかった。

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