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遺伝:遺伝子でみる糖尿病

Nature 445, 7130 doi: 10.1038/nature05568

食べ過ぎと運動不足は2型糖尿病の主な原因だが、それは遺伝的な素因をもつ人の場合に限られており、またこの糖尿病の遺伝的基盤は非常に複雑なことで悪名高い。しかし最近の研究で、2型糖尿病の発症リスクと関係がありそうな特定の遺伝子が複数報告された。さらに今回、遺伝子型決定用高密度アレイを使ったゲノム規模の分析により、糖尿病のリスク因子としてこれまで知られていなかった4つの遺伝子が同定され、また、既に知られていたTCF7L2遺伝子と糖尿病との関連が確認された。この5つの遺伝子を合わせると2型糖尿病発症リスクのかなりの割合を占める可能性があり、この5つの機能を調べれば、糖尿病の発症機序が明らかになり、新しい薬剤標的が見つかると思われる。また、これらの遺伝子に変異があるとわかったら食事に気をつけることで、発症リスクを最小限に抑えられるようになるだろう。

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