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コレクトリンは腎臓のアミノ酸輸送に重要な役割を果たす

Nature 444, 7122 doi: 10.1038/nature05475

アンギオテンシン変換酵素2(ACE2)はレニン-アンギオテンシン系を調節する酵素で、哺乳類の急性肺不全、心血管機能、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染などにかかわっている。コレクトリン(Tmem27)とよばれるACE2相同体をコードする遺伝子は、ace2遺伝子座のすぐ近くで見つかっているが、コレクトリンのin vivoでの機能ははっきりしていない。今回我々は、マウスでcollectrinを選択的に破壊すると、腎臓でアピカル側のアミノ酸輸送体が下方制御されるために、腎臓でのアミノ酸の取り込みが著しく阻害されることを報告する。コレクトリンは複数のアピカル輸送体と結合するので、これに基づいて、腎臓のアミノ酸輸送体の新しいグループが明らかになった。アフリカツメガエル卵母細胞とイヌ腎由来MDCK(Madin-Darby canine kidney)細胞でコレクトリンを発現させると、輸送体B0AT1によるアミノ酸輸送が促進される。これらのデータから、コレクトリンは腎臓のアミノ酸取り込みの重要な調節因子であると同定される。

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