Letter

インド海嶺南東部の玄武岩のハフニウム同位体によって明らかになった上部マントルの謎めいた筋状構造

Nature 440, 7081 doi: 10.1038/nature04582

地球マントルは同位体についてみるとセンチメートルから104キロメートル以上にわたる長さスケールで不均質である。この不均質性は、部分溶融による抽出とプレートテクトニクスによる循環が原因であるが、マントル対流による攪拌はこの不均質性を減少させる方向に働く。本論文では、インド海嶺南東部(SEIR)に沿った2,000 kmの領域から得られた大洋中央海嶺玄武岩が、双峰性のハフニウム同位体分布をもつことを示す。このような双峰性は、インド洋の上部マントル内に古代の筋状の組成をもつ構造が存在することを明らかにしている。筋の数密度はポワソン分布で表すことができ、平均の厚さは約40 kmである。このような分布は、プレートテクトニクスの循環により連続的に不均質性がもたらされ、粘性伸張と対流による折り畳み直しによって再分配が行われる、十分攪拌された上部マントルで予想されるものである。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度