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V1脊髄ニューロンは脊椎動物の体移動出力の速度を制御する

Nature 440, 7081 doi: 10.1038/nature04545

歩行や遊泳など、脊椎動物の運動を発生させる神経ネットワークは脊髄の中にある。これらのネットワークは中枢パターン発生器(CPG)とよばれ、ニューロンの集団がどのようにして単純な運動出力を発生させるかを解明するための理想的な実験系である。しかし、歩行中の動物における体移動CPGの構築を解明しようとする多くの努力にもかかわらず、これらの体移動ネットワークに寄与する脊髄介在ニューロンのタイプの実体と機能については、ほとんどわかっていない。今回我々は、4つの補完的な遺伝的アプローチを用い、転写因子Engrailed1を選択的に発現する局所回路の抑制性介在ニューロンの1種であるマウスV1ニューロンについて、機能の直接解明を試みた。その結果、V1ニューロンは移動中の運動出力の調整、そして「速い」運動バーストを発生させるのに必要であることがわかった。これらの発見は、体移動CPGリズムの振動数調節における抑制の重要な役割の概要を示すものであると同時に、V1ニューロンが脊椎動物の体移動運動の速度を制御する上で進化的に保存された役割をもつ可能性を示唆するものである。

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