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痛風にかかわる尿酸結晶はNALP3インフラマソームを活性化する

Nature 440, 7081 doi: 10.1038/nature04516

痛風や偽痛風とよばれる急性、慢性の炎症反応は、それぞれ関節やその周縁組織における尿酸-ナトリウム(MSU)あるいはピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)結晶の蓄積に関連して起こる。MSU結晶は18世紀に痛風の発病因子として初めて同定され、最近になって、細胞が死ぬ際に放出する「危険信号」であることがわかったが、MSUやCPPDが炎症を引き起こす分子機構についてはほとんど解明されていない。本論文では、MSUとCPPDがカスパーゼ-1を活性化するNALP3(cryopyrinともよばれる)インフラマソームの成分として働き、結果として活性なインターロイキン(IL)-1βとIL-18が産生されることを明らかにした。カスパーゼ-1やASC、NALP3などといったインフラマソーム成分をもたないマウス由来のマクロファージでは、結晶が誘発するIL-1β活性化が起こらない。またインフラマソーム欠損マウスやIL-1β受容体(IL-1R)欠損マウスでは、結晶誘発性腹膜炎のin vivoモデルで、好中球の流入が起こらないことがわかった。これらの知見から、痛風や偽痛風の炎症の基盤となる分子過程に関する考察が得られ、いくつかの自己炎症性疾患においてインフラマソームが中心的な役割を果たしていることがさらに裏づけられる。

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