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進化:ニワトリ(セキショクヤケイ)ゲノムの塩基配列解析および比較解析により独特な視点から脊椎動物の進化を展望する

Nature 432, 7018 doi: 10.1038/nature03154

本論文で我々はセキショクヤケイ(Gallus gallus;ニワトリの原種)のゲノム概要配列を報告する。ニワトリは恐竜の現生の子孫にあたり、哺乳類以外でゲノム塩基配列が解析された最初の羊膜類である。したがって、およそ10億塩基対からなり、遺伝子数20,000〜23,000と推定されるニワトリゲノムの概要配列は、脊椎動物ゲノムの進化の新たな見方をもたらし、哺乳類ゲノムの注釈づけの精度向上にも役立つ。たとえばニワトリとヒトでは進化上の距離が離れていることから、非コード配列、コード配列にかかわらず、機能的要素を高度な特異性で検出できる。特に、多くの保存された非コード配列は遺伝子とは非常に異なるので、すでに定義された機能的要素の種類には分類できない。コード領域では、タンパク質ドメインやオーソログ群の進化動態から、鳥類と哺乳類につながる系統を分けた過程が明らかになる。鳥類のマイクロ染色体の際立った特性は、保存されたシンテニーの推測されるパターンとともに、脊椎動物染色体の成り立ちを知るうえでさらなる手がかりとなる。

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