Letter

生態:細菌の分類群−面積関係

Nature 432, 7018 doi: 10.1038/nature03073

植物や動物の群集では、ある面積内の生物種数とその面積との間の正のべき乗則関係が多数観察されてきた。この種−面積関係は、生態学の数少ない法則の1つだと考えられており、地球全体の生物多様性の分布を理解するうえで基本となるものである。ところが細菌については、こうした関係性がまだ報告されておらず、動植物に比べると細菌の空間分布について理解が進んでいない。本論文では、塩湿地の堆積物でのcm規模から数百m規模にわたる細菌の分類群−面積の関係を報告する。我々は、距離の近い細菌群集同士では離れた群集同士に比べて構成が似ていることを見出した。そして、距離とともに群集の類似度が減少することを利用して、細菌が分類群−面積関係を示しうることを示す。この関係性は主に、地理的距離や植物構成ではなく環境の不均一性によるものだと考える。

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