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地球:間隙圧変化と相関のある地震発生後の地変

Nature 424, 6945 doi: 10.1038/nature01776

大地震はその周囲の地殻の応力状態を変え、誘発された 地震や余震を引き起こす。余効すべり、間隙流体の流れ、及び下部地殻と上部マントルの粘性緩和などの多くの時間依存過程はさらに断層近傍の応力と間隙圧を変化させ、その結果誘発地震の発生傾向を変化させる。しかし、多くの努力がなされているにもかかわらず、直接の野外観測によってこれらの過程を識別することは困難であることが分かっている。本論文では、アイスランド南部の地震地帯で起きた2つのマグニチュード6.5の地震後に実施された人工衛星レーダー干渉画像と地熱井の水位変化を組み合わせた他に類例のない観測を示す。干渉画像に記録された変形は余効すべりでも粘弾性緩和でも説明することは出来ず、地震後の1〜2ヶ月の間に多孔性の弾性体が回復を示したことと一致する。このような解釈は、直接測定で示されたように地震により引き起こされた水位変化が急速(1〜2ヶ月)に回復したことでも確認されている。それとは対照的に、余震の継続期間は約3.5年と推定されており、間隙流体の流れが余震継続期間を支配しているわけではないことを示唆している。しかし、地表の歪みは地殻浅部の間隙圧の変化により支配されているので、余震の起きる深さで、より長期にわたり間隙圧が変化している可能性を除外することは出来ない。余震の継続期間は、すべり速度・状態依存摩擦法則に基づいた地震活動度変化モデルと一致する。

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